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名古屋市の会計事務所経営語録 
  経営プチヒント    <日本一の経営コンサルタント「友江照幸」の経営覚書ノートより抜粋しました


               「力のない者を幹部にするな」
 
 幹部は人を動かす役職だ、人に仕事を教えて、その人達と行動を共にし利潤を獲得するのがその仕事である。

 Y社のK課長は社員であったころは、さほど日立つはどの存在ではなかった。
 ところが彼の行動の中から、ある種の閃きを見た私は、社長と相談の上、彼を課長に登用した。
 それから間もなく業績が変化してきた。今までの前任者がなし得なかった部下の掌握や、適切な仕事の指導、采配は見事だった。

 彼の経歴を調べてみると、いろいろのタイプの上司に仕え、得意先の人達にもまれるうちに、人の研究をしたのであろう。

 むずかしいタイプの部下も彼の命令には従っている。また積極的な仕事ぶりは、部下を引っぱっていく迫力十分であつた。その上仕事のポイントをよく指導している。

 M社のS店長は、部下60名ほどを預る責任者としては全くお粗末だ、なにを間違ってこんな男を責任者にしたのか、トップの判断が全く理解できない。

 彼が指示しても部下は動かない、仕方がないので店長自身が部下のやらねばならない仕事をする、こんなことで一人でバタバタ忙しく走りまわる。

 こんな状態では、よくなるものでもよくなるはずがない。たまりかねて役を降ろすと、喜色満面、掌の魚を水に放したようなもので、いきいきと自分の仕事に精を出していた。

 実に殺生な人事をやったものだ。人を見て法を説けということを知らないトップの、軽率な人事というべきであろう。

 人材が育っていない中から、まじめでおとなしい、勤務年数も長いという見方で、店長に任命したのだ。

 こんな実例は、零細企業、中小企業には山ほどある。
 命じる者も、命じられたものも、幹部や責任者というものの意義を、どのように理解しているのだろうか。
 

    多くの人の運命のカギを握る幹部は人を動かすことのできぬ者、
    仕事のできない者は絶対に登用すべきではない。


         株式会社覚王山総研 特別顧問相談役 友江照幸「経営覚書ノート」より



残念ながら、弊社特別顧問相談役 友江照幸は、平成20年2月に、多くの社長様に見守られる中、永眠いたしました。

今後は、代表取締役 林千尋が、友江照幸の遺志を引き継ぎ、結果の出る”現場コンサルティング”を実施してまいります。

友江照幸が40年間にわたり書き留めた、膨大な枚数の「経営覚書ノート」を再読し、すべてをクライアント企業様の今後の発展に活かしていきたいと思います。


 

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