名古屋市の『経営のわかる』会計事務所   公認会計士・税理士 林千尋事務所
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経営”プチヒント”  株式会社覚王山総研 代表取締役 林 千尋
現場サイドのコンサルティング実務から得た経営に役立つヒントをお伝えします!
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性別         
男性         

都道府県      
愛知県        

自己紹介      
企業の「自力」再生を
目指して、現場サイド
の経営コンサルティン
グを行っています。 



   

2010年01月22日  銀行とは?

本日、某銀行を訪問し、弊社クライアント企業への追加融資の依頼をしてきました。

クライアント企業は、大変将来性のあるビジネスモデルを持ち、社長、息子さんともに人柄もよく、積極的な行動を打ち出している企業です。

ただ、先代からの負債を引きずっており、なかなか運転資金に余裕を持つことが出来ないまま、自転車操業をしています。

銀行によれば、「昨年融資した資金はどこに行っちゃったの?」、「将来的な収益性を元に融資は出来ません」、「コスト削減がまだまだ甘いんじゃないですか」といった回答で、結局追加融資に応じてもらえませんでした。

クライアント企業にしてみれば、「今時、資産の担保余力のある会社なんてほとんどない、将来的なキャッシュフローを担保に融資せずに、どこに融資するんだ?」、「銀行は経営のことは何もわかっていない」といった具合でした。

 会計事務所、経営コンサルタントとしては、両方の言い分もよくわかります。

 結局、資金繰りに窮するのも、経営者の責任です。窮したときに借りられることを前提にした経営自体が甘いと言うのも、その通りかもしれません。某銀行の方も立派な方ばかりで、親身に考えてくれる部分も多々あります。

 頑張っている経営者にしてみれば、苦しい時に助けてもらいたいのは当たり前で、何のリスクもとらない銀行の融資姿勢には、腹が立つでしょう。

 ・・・などなど。

  会計事務所、経営コンサルタントとしては、当事者でないことをいいことに、無責任に物分りのよいことを言っているのみです。

 本当に厳しい局面が多くなりました。ですが同時に、たいへんたくましい、若い経営者を目にする機会も増えてきたように思います。

 上記のクライアント企業の経営者は、銀行とのすったもんだの後、私にこう言いました。

 「銀行にたいへん厳しいことを言われたけれども、自分が甘かったです。こんなことでは、へこたれていられないので、石にかじりついてでもやっていきます!」

 本当に資金繰りに厳しい状況の中で、一縷の望みを持って頼んだ銀行に厳しくシャットアウトされ、なおかつそれでも気概を持って明日も頑張ろうというこのクライアント企業の経営者は、私が最も将来性を見込んでいる方です。 

 どうですか?どうなんですか?

 へなちょこ社員よ、へなちょこ経営者よ、なにやっとんだ!

 自分も含めてたいへん反省させられます。


 

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