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名古屋市の会計事務所経営語録 
  経営プチヒント    <日本一の経営コンサルタント「友江照幸」の経営覚書ノートより抜粋しました


             「ゴマすり指導者を遠ざけよ」

 現在次の世代に席を譲ろうと考えている経営者は、創業者であれ、世襲者であれ、獅子の子を谷底に落すようなスパルタ教育で育った人が多い。

 ところが、今度あとを継がせる次期経営者に対しては、自分が受けたようなきびしい指導はとてもやれない。

 「鉄は熱いうちに叩け」というが、いまの経営者も、それを受けつぐ者も、これができ
る者が少ないのは社会環境のせいかも知れない。

 親子の関係の中での指導ですら、今日は非常に甘くなる。まして、古参幹部が御曹司を指導する場合は、至るところに自己保身の計算が働く。

 まるで、殿様から立合を命じられ、どこでわざとらしくなく、勝ちを譲るかというに似
た指導となるのも、あながち古参幹部の責任とばかり責めるのは酷というものだろう。

 自分の仕事が大切と思うあまり、手ごころを加えたり、あるいは激賞して、よい気持ちにさせるといったゴマすりタイプもあるかも知れないが、ゴマすり指導者は全部失格だ。

 ではどうしたらよいか、経営者の子弟というものは、甘やかされていないといっても、普通の社員とでは生活が違う。

 人の苦しみ、悩み、空腹も、その体験のない者には察することすらできない、こんな生活環境がトップの座につく身には、マイナス要因なのだ。

 そこで昔式ではないが、他人の冷飯、それも、米半分、麦半分というようなものを食わせることだ。一年や二年では駄目だ。

 親の顔のきかない、自分で探した会社の独身寮で、少なくとも五年間は親と絶交して血みどろの努力をさせる自助独習の道を選ばせるがよい。

 母親が、こっそり差し入れするなどはもってのほかだ。

 
   いろんなタイプの上司に仕えさせ、多様な得意先に叩かれて
   仕事を覚え、人間を知る、この勉強こそが立派な後継者を育
   てる方法だとわたしは思う。

 







         株式会社覚王山総研 特別顧問相談役 友江照幸「経営覚書ノート」より



残念ながら、弊社特別顧問相談役 友江照幸は、平成20年2月に、多くの社長様に見守られる中、永眠いたしました。

今後は、代表取締役 林千尋が、友江照幸の遺志を引き継ぎ、結果の出る”現場コンサルティング”を実施してまいります。

友江照幸が40年間にわたり書き留めた、膨大な枚数の「経営覚書ノート」を再読し、すべてをクライアント企業様の今後の発展に活かしていきたいと思います。


 

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